和歌山県の熊野大社近くにはいろいろな温泉地がありますが、その中でもここだけ感があるのが川湯温泉です。
川辺から温泉が出ているこのエリア、川辺を重機で掘り起こして作られた、仙人風呂と呼ばれる自然の巨大プールのような温泉に入ることができます。勿論、川辺なので、周りは大自然です。究極の露天風呂の一つですね。
ただ、私が行ったのは3月末だったので仙人風呂はもうありませんでした。冬季は川の水量が少ないのですが、春になると水量が多くなって自然消滅してしまうそうです。
季節を外したら温泉に入れないのか…と思ったんですが、なんと川辺を自分で掘って入ることができるのでその紹介をしたいと思います。
川湯温泉概要
川湯温泉は熊野大社にほど近い温泉街。川沿いに民宿や旅館、ホテルが立ち並んでいます。買い物するところなどは特にありません。川辺の露天風呂だけではなく、公共の温泉もあります。
上記写真の右側の露天風呂は、温泉街の民宿皆さんで管理されているそうで、入浴もOKです。
公共の温泉は男性女性分かれていますが、川辺の温泉は分かれていません。混浴です。でもみんな水着をきてはいりますが・・・。
川辺から温泉が吹き出しており、それと川の水を混ぜて、ちょうどいい温度にして入浴するという全国でもあまりない温泉を楽しめるのがここ。12月から2月末までは、仙人風呂という重機で砂利を掘って大きいプールのような温泉を作ります。温泉 IN THE 大自然です。
自分で川辺を掘ってみました
仙人風呂じゃないにせよ、小さい露天風呂が川沿いにありましたが、せっかくなので自分で掘ってみることにしました。
民宿の女将さんによれば、大変だけど自分で掘って入れて、スコップも貸してくれるとのこと。やるしかない。
川沿いのどの辺りを掘るといいかも女将さんに聞きました。さすが、なんでも知っている。
時々大きい石もありますが、どんどん掘り進めます。あまり、川から離れているところを掘ってしまうと、川の水を引き込みづらいので注意!
源泉は70度ぐらいあるので、川の水を引き込める場所を掘るのは鉄則です。
左側が掘ったところ、右側はもともと少し掘ってあったところです。
掘ったところに足をつけるとめちゃくちゃ熱かったので、右側の誰かが掘った跡とくっつけて温度を調節しました。掘ってすぐは写真の様に泥があがるので濁っていますが、30分ぐらいで澄んできます。
マイ露天風呂完成!!!
温泉の熱さを調節しながら、温泉を堪能しました。山桜も見え、行き交う車や人々もいます。趣溢れます。
大自然の中で温かいお湯に身体を任せるだけでこんなに幸せになれるなんて…と言いたいところですが、熱さ調節がなかなか難しいです。時々「アチーッッ!」ってなります。まあ、そんなこんなが楽しいんですけどね!
本当、何もないけど一日中楽しめる場所。自然エンターテイメント温泉です!
川湯温泉に行く時に気をつけること
仙人風呂でもマイ露天風呂でも、水着着用が推奨されています。
全裸でも大丈夫ですけど、と民宿の女将さんに伝えたら、周りの目があるからね〜ということで義務じゃなさそうでしたが水着着用を進められました。なので、水着持参がオススメです。
私は熊野古道走破の途中で水着は持ってなかったので民宿で貸してもらいました。タオルと水着はあったほうがいいです。
一度はおいで、川湯温泉いいところ
夏の暑いときであれば、川遊びをしながら、温泉も楽しめるとてもいいところです。大雨の後じゃなければ川の流れも急じゃないので親子連れでもいいんじゃないでしょうか。
川湯温泉、紀伊半島のど真ん中でなかなか都会からは距離があります。でも、こんなところは他にはないのでドライブや熊野古道歩きの途中でオススメです。